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エコパルプができるまで

エコパルプとは?

  パルプを漂白する過程で使われてきた塩素は、有機塩素化合物を生むという一面を持っていました。この問題を解決したのが、環境への負荷を低減するECF(無塩素漂白)です。
 当社は98年、ECFによる漂白方法を日本で初めて全社的に導入。このECFによる漂白方法で製造された紙は、「エコパルプ」という名称で商品化されました。漂白に塩素を使わないECFは、環境対応型のフレッシュパルプとして認知されています。現在、世界の先進国ではECFを採用する傾向にあり、世界標準となっています。

エコパルプの導入

ECFを日本で初めて全社的に導入しました。

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<左>漂白前のパルプ
<右>漂白後のパルプ

 パルプは、木材チップを煮る「蒸解」、樹脂を分解し黒液として取り出す「脱リグニン・洗浄」、木の繊維を白くする「漂白」の各工程を経て、でき上がります。
 1998年、北越製紙でECFがスタートしました。取り扱いの難しい塩素を使わずに済む漂白方法は、製造現場でも大歓迎。排水もきれいになって環境にいいと簡単に考えていたのです。ところが、試運転当初は予想以上に薬品コストがかかり、大きな課題になりました。さらに、慣れない作業で効率も思うように上がらない日々が続き、品質の更なる改善に奔走するなど、連日の深夜作業が続きました。
 全社本格導入という、会社の経営を左右する一大プロジェクトを担う精神的な負担は想像以上でしたが、「みんなで日本初を達成しよう」、と気力で乗り越えました。2年後の2000年には残り1系列にも導入し、現在の北越紀州製紙が生産するパルプはECF漂白パルプに生まれ変わったのです。

 このECF導入により、工場排水の色がほぼ無色になるなど大きな効果を上げ、視察に訪れる世界中の関係者から「世界のパルプ工場で最もきれいな排水」との評価をいただいています。導入前に北欧の先進工場を見学し、その素晴らしさにおどろきましたが、今では当社の方が進んでいる面もあります。しかし、これで完璧ということはありません。完成度を高め、さらにコスト低減、品質追究が現在の課題です。

従来の漂白法とECF漂白法の比較

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パルプをつくる工程

植林木を原料として、ECFパルプをつくっています

 北越紀州製紙では、森林育成の観点から、計画的な植林〜育成〜伐採〜植林のサイクルが定着しているチリや南アフリカなどの植林木を原料に、環境への負荷を低減するECF(無塩素漂白)パルプをつくっています。北越紀州製紙のECFパルプは新潟工場で生産し、全工場で使用しています。

<木材チップ>

木材を細かくしたものを「チップ」と呼んでいます。北越紀州製紙が使用するチップは植林木が原料です。世界各地から新潟東港へと専用船で運ばれ、新潟工場に集められます。

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<蒸解設備>

チップを薬品でほぐし、木の繊維を取り出したものを「化学パルプ」といいます。化学パルプをつくる工程は、繊維が取り出せるようになるまで「チップ」を柔らかくし、樹脂を溶かすことから始まります。

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<洗浄設備>

繊維に残った樹脂は酸素で分解して、洗いながら繊維と樹脂(黒液)を分けます。

 

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<黒液>

取り出した黒液は濃縮して燃料となり、工場の設備を動かすエネルギーとなります。新潟工場で使っているエネルギーの65%がこの黒液から生み出されたバイオマスエネルギーです。

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<漂白前のパルプ>

紙になるセルロースそのものは真っ白ですが、まだ樹脂が混ざっているため薄い茶色をしています。

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<ECF漂白設備>

漂白前のパルプを二酸化塩素などの薬品で漂白・脱水を繰り返して色を抜いていきます。北越紀州製紙では環境への負荷を下げるため、塩素を使わないECFによる漂白方法を日本で初めて全社的に導入しました。

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<漂白したパルプ>

チップの段階からおよそ1日(24時間)かけて、真っ白に漂白された化学パルプができあがります。パルプは紙の原料として次の紙をつくる工程へ送られます。

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