ブラジル
生活の一部として身近にある植林
ブラジルの草原に森が生まれて行きます
ブラジルは南米大陸の約4割を占める広大な国。北部はアマゾン川流域を中心に熱帯雨林が広がり、南部には広大な草原や牧草地が広がっています。紙の原料となるアカシアやユーカリなどの木材は、こうした草原地帯につくられた植林地から生み出されます。北越紀州製紙が輸入しているのは、アルゼンチンやウルグアイと接する南部のリオグランデドスル州のアカシア植林木。アカシアは7年で伐採でき、ローテーションを組みながら計画的に植林しています。

活用されていない牧草地や荒れ地などに植林が行われています

4年経った植林地

ガウショ(カウボーイ)文化を継承し、
仕事が終わるとサッカーを楽しむリオグランデドスル州の人々
リオグランデドスル州には、「ガウショ」と呼ばれる文化があります。伝統的な牧畜が盛んで、肉料理「シュラスコ」は有名。70〜80年前からは、アカシアの樹皮から取れるタンニンを皮のなめしに使った革製品が始まり、近年はここに製紙用のチップ生産が加わりました。

リオグランデドスル州には植林材のチップ加工会社が2社あり、このうち北越紀州製紙にチップを供給しているのが「MITA社」です。タクアリという人口2万人ほどの小さな町の、タクアリ川沿いに工場があり、加工されたアカシアチップはバージ(平底の荷船)で川を300kmほど下って、リオグランデ港から北越紀州製紙のチップ専用船で日本に運ばれます。現在、リオグランデドスル州には農家や協同組合が所有するアカシアの植林が20万haほどあり、この植林の面積は年々増加しています。日本の消費者がブラジル産アカシアのチップで作った紙を使えば使うほど、ブラジルは森林が増えていき、人々の暮らしも豊かになるのです。

